意思の疎通が悪い

午前の診察終了後、昨日ピックアップしておいた、インフルエンザの予約処理についてのレクチャーを。
とりあえず、二人を自分のところに呼んで、間違っているカルテのIDを伝え「間違っているところがあるんだけど、それはどこなのか考えて報告に来て」と受付に戻す。
「何が間違えているのかを考えて教えて」と言っているのに「間違いがありましたので直してしまっていいですか?」と言いに来る。いやいや、そうじゃなくて。
「どこが間違っているか、考えたことを教えて」「間違っているところを正しく理解できたら、直し方についても教えるから」と、何度も繰り返していわないと先に進めない。
間違っている部分については分かったみたいなので、その先を教えようとすると、自分で勝手に直そうとする。
「何でここで間違えたのか」を考えるようにいうと、「未収金が発生するのが謎だったんですよね(だったらそこで聞かんかい、とつっこみたくなった)」とI藤。S田はタヌキババなようで一言もものを言わない。未収金が発生したことを不思議に思った時点で、なぜ分かる人に尋ねるなり、確認するなりしなかったのかを聞いてみたけど、それに対しての回答はない。
「インフルエンザの予約の場合、領収金額は決まっている(実際には3パターンぐらいあるんだけど)から、先にそれを入力しちゃって、あとで、必要ない他の部分を消して訂正していたんです」と堂々というではないか。そんなことしたら、変な領収書ができちゃうでしょ。
理屈でいけば、診療内容の入力があって、それを合計点ボタンを押す事で請求金額が決定して、その上で患者様からお金をいただいて、その金額に見合った領収書を渡すわけだ。判で付いたように領収金額が決まっていたとしても、「診療」→「合計点」→「請求金額」→「領収金額」という流れは変えてはいけないものなんだよ。と言う事を伝えるのにものすごい労力を使ってしまった。
彼女たちが間違えて作成した領収書は、「今回、実はあなたには未収金があるのですが、それをいただいておりませんよ」という領収書になってしまっている。実際には患者様からは予約のために前払いでお金を頂いているのだから、「今回、本来は請求金額がありませんが、前もってこれだけの金額を頂戴しています」という領収書をお渡ししないといけないわけだから、まったく意味が反対で、大変失礼な事をしている、ということにどうして気が付かないのだろうか。
院長が「自費カルテの領収書だから、領収書の差し替えなどは今回は勘弁していただいて、カルテだけ間違いのないように書き換えておいて」と言われた事の意味も判っていないみたいで、「院長は『領収書の再発行などについては不問とする』としてくださっている」といわれた事も不満な様子だった。
早く仕事に慣れてくれないと、忙しいときはそっちまで気が回らないんだからしっかりしてくれって感じです。