1時前には整形外科を出ることができたので、シアトルズベストコーヒーをのぞいてみると結構席が空いている。その前に心療内科に電話を入れたら、「今日は通常通り2時までの受付ですが、込み合っています」とのことだったし、腹ごしらえとラブレターの続きを書くために入店。バタークロワッサンとバナナケーキを食べ、ドリップコーヒーを飲みながらタイムリミットギリギリまで店内のテーブルで手紙を書いた。結局書き終わらなかったけど、受付に遅れては元も子もないので店を出てひたすら歩く。
コーヒーのせいでトイレに行きたかったのと、10分ぐらい前にビルに付いたので、トイレで時間調整。エレベーターの関係もあって、診察券を出して、「17番目です」といわれ、席に着いたとたんに2時を知らせる音楽が。
ひとまず隅っこに座って手紙の続きを書いた。書けば書くほど自分がわからなくなってきていつも以上にまとまりのない文章になってしまった。先生を困らせている駄々っ子みたいだ。それでも何とかいつものようにコンビニまで行ってコピーをとって、原本は封筒に入れて。ついでのようにほっとカルピスを購入して院内で飲む。年の瀬だからか、私より後から来る人が何人かあった。ひとりのおばあさんは空腹採血の必要があるからと3日分の処方箋をもらい、年内に朝食抜きで採血に来てねと言われて帰っていかれた。あとは、「先生に確認してみないとわかりませんのでお待ちください」といわれて、一人は処方箋だけ、もう一人は最後の患者になっていました。
肝心の自分はどうだったのか、というと、「今日はお薬をもらいに来ました。それと東京にも行ってこれました」といいつついつものように手紙を渡して読んでいただいた。やっぱり「拝見しますね」と静かにうなずいたり、メガネの位置を直したりしながら最後まで読んでくださるのだけれども、この待っている間がなんとも緊張する。最初の頃ほどではないにせよ、どきどきしてしまう。今回は下書き無しのぶっつけ本番の手紙だっただけに、すでにテンパった状態だったし。
とても穏やかに、静かな口調で「休み始めはねぇ、みなさん、こんな感じですよ。でも、仕事の時間に縛られているようではまだまだ休めていない。半分ぐらいしか休めていないと思いますよ。」とのお言葉に思わず整形外科で言われたことを話してしまった。ゆっくりうなずきながら「もっともっとゴロゴロしたらよろしい。今までの繰り返しになるけれど、まずは自分の健康でしょ。その次は家族。ご主人もお子さんも心配してくれてはって、いい家庭じゃないですか。それはあなたがいい家庭を作ってきたからでしょう」と。
忘れ物を取りに行ったら、まだみんながいて、自分がしていた仕事をしてくれていたこと、忘れ物を取りに来たことを告げたら「出てくるだけでもしんどかったやろ、早よ帰り」と気遣われて申し訳なさで一杯になったことなんかを話していたらまた涙がこぼれてしまった。
家でも、おかずのことに気を取られてご飯を炊いていないと息子が「俺がご飯買ってきたるわ」と暗い中をスーパーへ走って行ってくれたりして家族中に迷惑をかけていることが辛いと泣いてみたり。先生は「お母さん思いの優しいいいお子さんやないですか。それはあなたがそんなふうに育てたからそういういい子になったんでしょ。自信持ったらよろしい」と言ってくださる。
「時間も曜日も全て忘れてゆっくり休むのが一番です」とも。年末年始はどうして過ごしたらいいか、聞いてみたら「好きなように過ごしなさい。行きたいところがあったらどこへでも行ったらいいし、やりたいことがあったらやればいい。何にもしたくなかったら何もしなくてもいい。それで文句を言う人があったら、その時は私が言うてあげるから」と笑っておられました。