報告

家を出たのが7時ごろで、受付に診察券を出したところ「9番目です」とのことだったので、先に食事を済ませる。7時半ぎりぎりに受付をしたわけではなかったのだけれど、結局最後の患者になってしまっていた。
診察室に入って、「どうですか?」とたずねられ「診断書を提出してきたので、その報告に来ました」と手紙を渡す。「給料の事はどうなりましたか?」とも聞いてくださったが、「手紙の中にすべて書いてあります・・・」としか答えられなかった。口を開けばいやな事を思い出して、院長の悪口や、泣き言を言ってしまいそうな自分がいたから。「そうですか。では拝見しますね」といつものように手紙に目を通してくださる先生の顔はかなり険しく、困惑の表情が見てとれるような感じだった。
全てを読み終えた先生の口からは「かなり手厳しい結果になってしまいましたね」との言葉が。旦那が「主治医からも何か聞いているかもしれないし」といった部分については「誤解のないように言っておきますが、確かに院長先生とは懇意にしていますが、病気のことについては一切話をしていませんよ」とはっきり否定してくださったので「今までも先生から院長の話が出たことはないし、院長から私に対するアプローチもなかったので、私自身は先生を信じています」とだけお答えした。
「『社会保険からも全部外れてもらう』と言われたので、それでは傷病手当も受けられないし、週1日だけ働くような状態では失業保険も貰う事ができなくなるので、退職するしかないのか、と考えています」と伝えたところ、
「結論から言えば(今の仕事を)辞める事には賛成です。私は(いずれ)辞めて欲しいと思っていたからね」
「ただ、今まで働いてきた業績に対する評価が殆どといってもいいほどないことや、(このような)辞め方(をしなければならないこと)については残念な結果になってしまったとしか言いようがない」
といわれ、
「傷病手当を受けている間、ずっと働くな、とは言わないけれど、しばらくゆっくりしてその間に息子さんを取り返すことを考えましょう」と話してくださった。
「今、あなたが仕事を休む事は決してマイナスにはならないし、この先再就職をするときがきても不利になるとは考えにくい」「それよりも、いつも言うように1番は自分の健康、2番目は家族、という風に考えて家庭に軸足を移していくいいきっかけになると思うようにしましょう」と。
「こんな事を言われる事については、ずっと一緒に働いてきて、いつかは言われるだろうという覚悟はあったので、よく3ヶ月我慢してくださったな、という気持ちもあります」とだけ伝え、泣きそうな気持ちをこらえて診察室を後にした。報告に来ただけのつもりだったのに処方箋が出たので、受け取って帰った。
TDLに行ってきたことを報告し、お土産を渡し、「お給料全部使っちゃいました」といったら「次からはお金を使って発散しないようにね^^;」と釘を刺されてしまいました。自分でもそう思っていたので「もうしません」と笑って言う事ができた。