今日は、朝からまとまらない頭をフル回転させて手紙を書き、主治医のところへ。先生はいつものように手紙をゆっくり読んでくださり、「少ししんどい時期ですね」と。
「今までとまったく違う方向へ切り替えていくときだから、しんどくて当たり前なんだけどね」
「ずっと仕事をしてきて、見ない振りをしてきたかもしれない、見えていなかったかもしれない部分が、家庭にずっといる事で目に付くのは仕方がないことだ」
「家庭にいると思うから、周りもやっぱりいろんなことを求めてしまうしね」
「全ての手続きが終わったら、一旦ガクッと悪くなって、そこから少しずつよくなっていくのかもしれないね」
と私の状態が悪い事に対して肯定的な態度でいてくださる。
「いろんなことを聞かれても、口もききたくないほどしんどいこともあるし、それでもものを言わないわけにはいかないし、一人にしてって思うこともあるけれど、ひとりになるのも不安だし、自分が何をどうしていいのか、もう自分で判断できない」と泣いてしまった。
そんな私に先生は、「でも、家庭があると思うからこそ、私は仕事を辞めなさい、と言ったんですよ」と。
「仕事を辞めて、家にいたら家族がみんなこんなに頼ってきてくれる。そんな時期は今しかないんですよ。今しばらくはしんどいだろうけど、デプロメールも飲み始めてまだ1週間だし、これからだんだん効果が現れてきて意欲が出てきたら、まずは息子さんを甘えられるだけ甘えさせて可愛がってあげなさい。そんな事はもう数年しかないよ。特に男の子なんて、あと10年もしてまだそんな状態やったらかえって困る。それからさらに余裕ができて、意欲がわいてきたらパートでもして働いたらよろしい。あとしばらくはいくらでも寝られると思うから、ゆっくりしはったらいいんです」と話してくださった。
「これから夫婦の間でも築いていかないといけない問題がたくさんある。ご主人が、あなたの為にいろいろしてくれようとしている姿勢はよく分かる。でも、まだ十分理解できていないとも思う。これからだんだん分かってくれるようになるはず。今まで、お互いの事を十分にわかっているつもりだったかもしれないけれど、わかっていない部分もたくさんあるはず。そこをこれから時間をかけて分かり合っていけば、家族の絆がしっかり固まっていける」
「これからきっと元気になれるよ」と。



私が自分の胸のうちをさらけ出して、素直に涙を流せるのは主治医の前だけだ。このごろは旦那の前でも泣いてしまう事があるけれど、我慢しきれない涙があふれているだけ。辛いとか、しんどいとか、哀しいとか、さびしいとか、強がらずにいえるのは先生の前だけだ。いつになったら先生と笑って話せるときが来るんだろう。