息子は「オオカミ少年」?

ついた嘘は他愛もなく、突き詰めていけば「嘘だ」とわかるようなことだった。
でも、腑に落ちない点があった私は、息子を伴って学校へ行った。そこで担任の先生と一緒に話を聞こうと思ったから。結局、嘘をついたことはわかったし、嘘をついた理由も自分なりに理解できたように思った。ただ、そこで担任から「あんたは自分の都合の悪くなったときだけ言いつけに来たりするから、『またか』と思って話を聞きたくないねんよ」と言われた事が辛かった。こんなふうに「うそつき」呼ばわりされているのか、「狼少年」のように思われているのか、そう思うと腹立たしくもあり、不憫でもあり、自分の責任でもある、と歯がゆい思いで学校を後にした。
帰宅後、泣きそうな自分を見せたくなくて、おばあちゃんのところに追いやった。
ひとりになったら涙が出て、「母親」としての自分を保てないような気がして、旦那に一方的にメッセを送り、主治医のところに走った。