今日は元々R子ちゃんと約束をしていたので、少し早めに家を出てリハビリを受け、メールを入れてからしばらく返事が来るのを待つ。すると「悪いけど、終わりそうにないから、カレンダーの赤い日にゆっくり会おう」という返事が来たので、持ってきたものだけでも渡そうと2階に上がったのが間違いだった・・・


いきなり男性トイレの戸が開いて、一番会いたくない院長にばったり出くわしたから。しかもごっつい爺くさいフレームのめがねをかけてはって、いっぺんに老けたような印象を受けた。
当然のことながら、相手は驚いていたし、私だってびっくりした。体調の心配より先に「今日は何で来たの?」と言われた。
「今日はこれからミーティングなんだ」と嬉しそうに、でも私をしっかり拒絶する言い方をされた。
そのあと、思い出したように「それで、調子はどう?結構元気そうだね」と。
「ずいぶん痩せましたからね」と答えると「そんな感じだね」といって中へ入ってしまった。当然の事だけど、私はやっぱりもうここには必要のない人間なんだなぁと思わされるような出来事だった。


あとから出てきたR子ちゃんとは少ししか話せなかったけど、ミーティングの開始が遅れて文句言われなかったかな?とりあえず、彼女が最近出会っていなくて、私が出会った患者さんの様子を報告しておいた。今の私に出来る唯一の恩返しだと思うから。こうやって、患者様の状況を共有できる仲間がいること自体はとても誇らしい事だと思うんだけど、自分の頭の中はやっぱり仕事が占めてるんだなって。そんな風に考えてしまう事自体が認知のゆがみなんだろうけれど、なかなかこれを克服するのは難しい。


少しずつ、ホントにカタツムリのようにゆっくりと前進できているように思えていたのに、また後ろ向きになりそうな自分がいる。でも、どこかで修正できるはず。今は主治医を信じてついていくしかない。