泣かなかった

今日は朝から病院めぐり。一番最初に心療内科へ。診察券を出してみて、順番次第で耳鼻科と整形外科を先に済ませようと思っていたから。でも、わりと早く呼ばれそうなことがわかり、待つことに。
3人目ぐらいに呼ばれて診察室へ。忘れないうちに用意していった傷病手当の用紙をお渡しして記入してもらえるようお願いする。
「このごろはどうですか?」と言う先生。
「少しずつ起きていられる時間が増えてきて、1日中起きていられる日もありました」と報告すると
「外出はどんな感じですか?」と。
「外出は相変わらず、予定のあるときには出かけていくけれど、それ以外の時は家にこもっています。それで、今までは帰りにより道とかしていたのですが、それをしないで、まっすぐ家に帰って休憩したりするようになりました」
「仕事を辞めて1年ほどたってみて、何となく私が家にいるかもしれない、と息子が感じ取るようになってきたみたいで、学校の帰りにとりあえず玄関をガチャガチャっとして確認するようになったんです。だから、下校時間に合わせてできるだけ家にいるようにしようかな、とも考えて、早く帰宅している、というのもあります。息子は私がいると、『ただいま』と言って着替えてから宿題を持って学童に行く日もあるし、『もう今日は学童行くのやめるわ』と家で過ごすこともあるので、宿題を忘れないようにだけして、好きなようにさせています」
そういうと、先生は
「学校帰りのお子さんの顔が見られたらお母さんも安心だし、息子さんもうれしいでしょうね。とてもいい傾向ですね」と言ってくださった。
さらに週末に息子が友達と出かけている間に、大人だけでスーパー銭湯へ出かけた話をし、
「おばあちゃんはそんな言い方をしなかった」
「自分も行けると思ってワクワクしながら帰ってきたのに、悔しいし、悲しい」
「昼間に大人だけで行くからあんたは行かれへんけど構へんか?って言っといてくれたら、それだけでよかったのに」
とオイオイ泣くこと30数分。私はひたすら抱きしめてなだめて謝って・・・・・
やっと落ち着いたときには「もうこの話はせんといて。思い出すとまた悲しくなるから」と言われた顛末を話す。
そして
「今までだったら何も言わずに泣くだけとか、ひたすら我慢していたかもしれなかったけど、こうやって自分の思っていることを思いっきりぶつけてきてくれるようになって、そのことを受け止めるのは大変だけどよかったかなぁ、と感じています」
と自分の気持ちを打ち明けると、
「今までがとても素直で聞き分けのいい息子さんでしたからね。こんな言い方をすると、責めているように聞こえるかもしれないけれど、ここに至るまでにずいぶん我慢させてしまっていたかもね」
とおっしゃった。私自身がようやくそのことを理解し、認められるようになってきたように思う。だからといって、自分自身を責めてしまうことも少なくなった。
バリに行く話も息子がとても楽しみにしていると話したら「一緒についてきて喜んでくれるのは今のうちですよ」と笑っておられたので、一緒になってちょっと笑って、今日も泣かずに診察室を出ることができた。


ものすごくいいこともない代わりに泣いてしまうようなこともない。そのうちに笑って過ごせるようになるのかな?日常生活もごく普通のこととしてやれるようになれるのかな?
元気が出てきたら、何よりも仕事がしたくなりそうで、そこはちょっとダメダメな部分かなって思います。