悩んだ末に・・・

4日ぶりの診察。
「どうですか?」と尋ねられるも
「あまり変化はなく、ずっと辛いです。回りからの圧迫感で押しつぶされそうな、それでいて自分がみるみるふくれあがって破裂してしまいそうな感覚があります」としか答えられない。表現力も落ちているのか?
夫の仕事が遅く、忙しそうで機嫌がよくないのも自分のせいだと感じてしまうこと、それをよくわかっている夫は
「ママを怒っているんじゃないよ、仕事で忙しくてイライラしているだけだから」
と言ってくれるが、そういうフォローをされること自体がとても辛いこと、家事が全くできていないことで、自分が役立たずに思えてしまうことなどを話した。


主治医からは
「考え方がずっと一貫して自己評価が低い。認知療法の領域に入ってしまうけれど、これはどうしても改めなければいけない。本当のことがわかっているのに『うつ』の思考に支配されてしまっている。とても辛いことだと思います。だけど、普通の人たちは大抵が自尊心の塊で、よいことは自分のおかげ、悪いことは他人のせいだと考えて生きている。だから堂々と胸を張って生きている。だからといって、その人たちが本当に正しいかどうか、中にはそれはちょっと、と思うような人もいるでしょう。それでもみんなそんなことには気づかずに自己中心に生きているんです。今のあなたはいいことは他人のせい、悪いことは全部自分のせいだと考えている。自己評価がとても低いせいで、常に頑張らなくては認められないともがいている。実際には家族に愛情を注いできたからみんなが優しい、いい家庭を築けてきてるわけですよ。人間関係はギブアンドテイクですから、愛情を注がずには相手の愛情を受け取る事はできません。そんなことをしていたらみんないつしかそっぽを向いてしまう。あなたが家族や他人に対して一生懸命愛情を注いできたからみんなが返してくれて、関係が成り立っているんですよ」
と頭の中では理解できているはずのことを懇々と諭される。
いつもは黙って聞いているのだが
「頭ではわかっているつもりでも、今はどうしてもそういう風に思えない」
と自分の心情を訴えた。すると
「それがうつの病的思考で、怖いところでもあるんです」とのお返事。
そしてしばし考えた後の結論は「少しお薬を増やしましょう」ということで、ジェイゾロフトが夕方1回だったところを朝夕2回の100mgに増量になった。


これで少し落ち着いてくれるといいのだけれど、このままどんどん薬が増え続けていったらどうしよう、とか「休みましょう」と言われても気持ちの休まるときがない今の状況からどうやって抜け出せばいいのか、現実逃避に走ってしまいそうな自分が怖い。


この前、本屋で久しぶりにパニックになった。心臓がばくばくして頭の中がぐるぐるして、立ち止まったら叫んでしまいそうな感じになりながらウロウロしていた。そのあと整形外科で血圧を測ったら、少し落ち着いていたはずなのに脈拍は96ぐらいあって、やっぱりしんどかったのか、と思った。
でも、そのときに心臓が破裂するとか、誰かがぎゅっと握りつぶしてくれさえすれば、今の苦しみからは逃れられていたかもしれないのに、と思ってしまう自分がいる。