ちょっとだけ帰省

4日の晩から1泊だけchopper実家に帰ってきた。やっぱり息子はたばこの煙と汚れた空気のせいで、アレルギー症状がひどくなって、くしゃみを連発、鼻水、鼻づまり、目の回りの湿疹などありとあらゆる症状を呈していた。


私は相変わらず、おばあさんから頼まれごと。おじいさんにベッド購入を勧めてくれ、とのこと。そんなこと、今まで私がさんざん言っても自分が反対してきたくせに。仏間は客間だから、常にあけておきたいとかいって。
それでもまぁ、一応勧める方向に話は持って行ったけどね。


やっぱり夜中はあれこれ話を聞かされて、姪が自動車運転免許を取ったはいいが、私が免許を取ったときのように心配で心配で、とてもじゃないけど怖くてあの子の運転する車には乗れない、というので
「そんなに心配で怖い車で毎年出かけていたのはどこのどなた様でしょうか?」
と言い返してやった。
すると「そういえば、あれはいいおもいでだったわ〜」だと。
私は毎年仕事明けで、自分の年賀状の用意まで持って行って車を出して、時には1000km近くを走り、時にはホテルで熱を出して丸1日寝込んだり、それでも自分が運転しなければ帰れなかったから、常に勝手に宿を予約してくる親に振り回されてきた。
「人生を振り返るとよく活動してきたわ」とも言ったので
「よくおいて歩かれて、よく閉じこめられてたわ」と返すと「本当によくおいて歩いたわ〜」という。
兄弟のことも、口にしてみたが、無視された。


翌日にも朝から「ベッド、ベッド」とうるさいので「今その気にさせてるから」となだめすかし、
「自分はとても嫌な役をやらされているような気がする」
「ものすごく損な役回りな気がする」
とぼやいたら
「あら、だってそういう役目をしに来てもらってるんだもの、あたりまえじゃないの」
とこともなげに抜かしよった。
そして
「あんたの言うことしか聞かないんだから、言ってもらいたいことがあるときは『あぁ、来てくれたらいいのになぁ』と祈ってるのよ」と。
「じゃあ来て欲しいのは顔が見たいんじゃなくて、何か言ってもらいたいとか、してもらいたいとか、そう言う理由の方が大きいんだ」
と言ったら
「あんたに会いたいのはこれぐらい(OKサインをさらに豆粒ほどに縮めてみせる)で、話してもらいたいことがこれぐらい(両手をいっぱいに広げる)ぐらいの気持ちなのよ」だって。
「長男は無関心で寄りつかないし、次男は私の味方をしてくれるけど、おじいさんは結局言うことを聞かないから、あんたが言ってくれないと言うことを聞かないのよ。私ももうしんどいんだから」
挙げ句の果てには「あんたが言うのが一番怖くて効き目があるんだから」とまで言われた。私は鬼か。


息子には病気のことを言わないでね、とお願いしておいたのだが、「『何で辞めたんよ?!』とか『これからどうするんよ?!』とかって言われるのが嫌なんやろ?俺、言わんようにするわ。」とまで言わせてしまうひどい話。


精一杯親孝行をしてきたつもりだったのに、何一つほめてもくれず、自分を守るために鬼の役をやれとまで言われるとは思わなかった。今まで労ってきてあげたのに、正しいことを厳しい口調で言う私をそんな風に育てたのは誰なのよ。なんだか自分が惨めで哀れに思えた。
夫の実家に行っても「しんどがって何もやらない嫁を助ける優しい姑」に守られて、何もいいところがない私。鬼なのに病気で怠け者。こんな私はいらないんじゃないんだろうか?