とにかく話を聞く

かなり落ち込み気味の姑の話を聞きに、夫実家に一人で行きました。
姑の表情はかなり暗く、うつになっていたら心療内科に連れて行こうかな、と思うほどでした。


初めのうちは二人で話していたのですが
いつの間にか舅も話に時々加わり
だいたいの事情や、状況をつかむことができました。


義姉が結婚を望んでいる相手が10歳年下であること
外国に住む、いわゆる「外人」であること
地域的な事情などもあり、定職ではなく、アルバイト的な仕事をしていること
その国には義姉の友人も嫁いでいるが、あまりいい暮らしをしているとは思えないこと
義姉がこれまで働いたお金が目的なのではないかと思っていること
という姑に対し


舅が言うには
きちんとした定職に就くと言っている
義姉自身が「自分のためたお金は日本に残しておく」と言っている
何よりも姑自身の偏見が強く、何を言っても聞き入れようとしない
ということのようでした。


話の途中で姑が声を上げて、子供のように泣くので
「何が悲しいの?」
と尋ねてみました。
「そこの国の人にやるのが嫌なの?」
と聞くと僅かにうなずきます。
国に偏見があるのかと思い、いわゆるメジャーな国の名前を挙げて見ましたが、返答は同じ。
「どうして日本人と結婚せぇへんのやろか」
「娘の友人のことも知っているけれど、ハーフやから、日本にいてもそこの国にいても違和感があって、子供が犠牲になってかわいそうだ」
「自分は封建的な田舎の出身だから、とてもじゃないけど親戚に『娘が外国に嫁ぐ』なんて言うことを言うと笑われる」
と思いつくままに自分の気持ちをはき出しているようでした。


そう言いながら
「娘の幸せを喜んでやらな、不幸にするのはかわいそうやという気持ちもある」
「自分が外国人に対してものすごい偏見を持っているから言霊の力で、罰が当たったと思っている」
「娘が選んだのやから、祝福してやりたい気持ちもある」
と母親としての気持ちも話していました。


私自身、自分が結婚するまで(今の姑と、宗教的なことで)ずいぶんもめた経験を持っているし、
姑自身も舅と結婚するときは、姑の実家が興信所を使って舅の家のことを調べたりして大変だったみたいですし
「それでも私もおばあちゃんもこの家の嫁として迎えてもらえたやんか」
「義姉はもう結婚しないのかとchopperは思っていたが、『結婚してもいい』と思えるぐらい魅力のある人に出会えたのだから、そこはいいことなのではないか」
「あんまり好きでもない日本人と結婚して不幸になるより、外国人でも幸せになる方がいいと思う」
「親戚に言いたくないのなら『娘は相手の仕事の都合上、嫁いで海外に行った』とでも話せばいいのでは」
などと話してみました。


そして
「人となりを見てからでも遅くないと思うから、何とか本人と会う努力を」
「喧嘩になって泣いても叫んでもいいから義姉と『本音』で話し合う機会を」
と勧めました。
結果が良くても悪くても、その方がスッキリすると思ったので。
それに、いずれにしても話を聞くのは結局私になるのだから^^;


まあ、1回ぐらい話した程度でスッキリするはずもなく、多少気持ちは軽くなったみたいでしたが、話はうやむやのうちに終了。
そのあとは旦那も一緒にお昼を食べに行ったり、携帯のMNP手続きに出かけたり。
誰も自分の味方をしてくれない、と孤独に浸っていた姑でしたが
そこからは脱してくれたみたいだし
睡眠も、食事もそこそこできていて、「うつ」までは至っていないようで良かったです。


今日はずいぶん偉そうなことを言ってしまった気がしますが
とにかく話を最後までちゃんと聞くことができたので○。