病気に対しての理解

私が階段で転倒して、骨折したことはその日のうちに、息子からジジババを含め、家族全体に知れ渡ることとなった。私にはけがを心配する電話をかけてきた姑であるが、旦那に対しては「家の中が片付いてないから(私がきちんと片付けていないから)そんなけがをするようなことにつながるんや」という電話がかかってきたらしい。
旦那はさすがによく心得ていて、「片付いているとか、そうでないとかということとは関係のないところで、はき慣れないストッキングのせいで足を滑らせて転倒したから」と私をかばってくれた。


姑はこれでも、元・精神科に勤務していた婦長さんである。
多少は私のうつ病に対して、理解を示してくれるのではないか、
という私の希望はいつもことごとく裏切られ、
気晴らしに外出しろ、だの
家の中にいるのなら、家中をきれいにしておけ、だの
食事の時間をもっと早くして、息子を早く練習に来させろ、だの
私がやりたくてもできないことを言う。


仕事をしていた頃は
「ご飯ができなかったら、いつでもしてあげるから言っておいで」とか
「洗濯がたまってたら、もってきたらしてあげるで」など
救いの手をさしのべてくれていたのだけれど
病気になって、家にいることがわかってからというもの、
一切そう言うことを言わなくなった。
それどころか、次から次へと自分の用事を作って外出してばかりである。
(まあ、元々家にいるタイプの人ではないけれど^^;)


普段はそれでいいのだけれど、
たまに何かお願いしたくても、ほとんど頼ることができず
悲しい思いをしたり、しんどい思いをしたりすることが多い。
最近は
「病気に対する理解はない」
と思うようにしているのだけれど
上で書いたような
「(私が)家の中をちゃんと片付けていないから」
みたいなことをいわれると、やっぱり凹んでしまう。


それでも、私のことを理解して、掃除ができてなかろうが、外食が続こうが、
文句一つ言わずにいてくれる旦那と息子の存在に救われているんだなぁ、
と感謝できるようになったことは○に値すると思う。