話を聞いて欲しい

息子が珍しく弱音を吐いて泣いた。「もう何もかも嫌になった」と。あんなに頑張ったもんね。疲れてるんだよ。私にはそういって抱きしめてあげる事しか出来ない。「やっぱりたまにはゆっくりすることも必要やと思うよ」と話しながら、嫌になったことや、辛かった事などを聞いていた。
明日は学童のハイキングにも行かないし、宿題ももう明日にすればいいし、ピアノの練習だってたまには休んじゃえ、とおじいちゃんにも電話をかけた。
おじいちゃんはやや不服そうだったけど、明日も休ませてやるつもり。


帰ってきた旦那にそういったことの報告をしているのに、最初の一言二言だけ聞いているようで、あとはテレビのほうを向いて返事もしやしない。自分のことなら多少むっとしても我慢できるけど、息子が「辛い」と泣くなんてあんまりないことなのだから真剣に聞いて欲しかった。相槌も返事も返ってこないのでしばらく黙っていたが、やっぱり目も耳もテレビに向いているようなので「パパもママの話しを全然聞いてくれてないんだね」と言ってしまった。「聞いているつもりなんだけど、ごめんね」というので「だってテレビのほう向いてるし、返事もしないじゃない。大事な子供の話をしているのに、もういいよ」とぶちまけてしまった。


確かに自分の努力の成果が見受けられず、中性脂肪が上がっていた事は残念だし、気にかかるところだとは思うけれど、これを書いている今だって、その話はするけど息子の話なんて振っても来ない。

なんだか疲れた。