診察はいつも涙

先週金曜日、主治医のところに行ってきた。
「どうですか」といつものように尋ねられるが、うまく表現できない。
まず、階段から滑り落ちた事、料理をしていてガスコンロの扱いを間違えて、味噌汁を焦がしそうになったこと、味噌汁と肉じゃがを並行して作っていて、鍋に入れる具材を間違えたりする事など、とにかく注意力や集中力が低下していること、家事のほとんどもできていなくて、唯一といってもいい夕食の支度もそんな状態でやりきれておらず、「自分はこんな事もできない人間なのか、家庭のなかにいる価値があるのか」と考えてしまう事などを話した。
先生は困った顔で、少し考え込んだ様子をされながら
「家事そのものが好きになれないのでしょうね。やっぱり、『人のために何かをして役に立つ』ということでしか自分を認めることができないのかもしれませんね」とおっしゃる。
「でもね、家庭の事だって立派な事ですよ。ここで何とか頑張って発想の転換をしなければいけない」と厳しくいさめられる。
「ご主人は優しいし、子供さんだって本当に素直でかわいらしい、いいお子さんじゃないですか。今は家庭のなかにあって、とにかく『いいおかあさん』になることが一番の課題です」と珍しく言い切られてしまった。
私にもそれはわかっている。
「夫も、息子も、こんな私のことを本当に好きでいてくれて、大事にしてもらっているんです」というと
「そこはよくわかっているんですよね」とにっこりされるので
「でも、そんなに大事にされているのに、私は何も返してあげる事ができないのが辛いんです」というと
「家族に大事にされている事ばかりに甘え続けていてはいけないんですよ。ここで発想の転換をしていかないとね。生育暦から見ればとても難しく、長い時間をかけてやらなければならないことになるかもしれないけれど、心配しないで、今はせっかくの夏休みに入ったのだから、お母さんと息子さんといる時間をたくさん持って、ゆっくり過ごしていきましょう」と締めくくられた。


いつもいつも泣いて終わってしまう。
家に帰って、旦那に報告しても泣いてしまう。
こうやって、日記に書いていても泣いてしまう。
泣いたって、何の解決にもならないし、泣いたってすっきりするわけでもないのに
後悔の涙でもない
なんで私はいつも涙を流してしまうんだろう
辛いのか、苦しいのか、悔しいのか、情けないのか、甘えたいのか・・・・・