考え方の転換・もっと自分本位で

息子のご飯を出した後、7時半頃に診療所にたどり着いた。2番目に呼ばれて診察室に入って、いつものように「今回は調子はいかがですか?」とたずねられる。
「このごろ1日中眠たいです。ずっとあくびしてばっかりのこともあるし、今日は子供を学校に送り出してから寝てしまって、2時過ぎまで起きることができませんでした」と報告。
先生はにっこりしながら
「とりあえず区切りがついて、何もなくなったからでしょうね」と。
「家にいると寝てしまうと思って、できるだけ用事を作っては外へ出るようにしているので、少し無理をしているのかもしれません」というと、
「無理に外へ出ているのですか?」と。
しんどいなぁ、と感じてもエステには欠かさず行っているし、その帰りにコンビニダイエットや岩盤浴に寄ったりもしているので、ちょっと義務化していると思うあたりに自分でも無理を感じているのは事実。
先生は少し難しい顔になり、
「健康な人なら少しぐらい眠たく感じても寝られるものではありません。でも、それが寝られる、ということは体が眠りを要求していると言うことなんです。だから今はしばらく休養期間だと思って眠たかったら寝といたらよろしい。それ以外は息子さんと仲良くしていい関係を作ればそれでいいんです。息子さんは本当にいい方向に変わってきていると思いますからね」と。
年末年始の長期休暇についても
「家族で仲良く楽しく過ごしたらよろしい。今の状態ならいい時間をもてると思いますよ」
と言っていただいたけれど、帰省する事への不安や長期の休暇そのものをうまく過ごせるかどうか、と言うことに自信がないことを伝えると
「無理はせんときましょう。この際だからこれからは考え方を変える方向に持って行きましょうね。今しばらくは自分本位で物事を進めたらいいと思いますよ。心配しなくても大丈夫ですから」と。
先生にそんな風に言われると、知らず知らず涙がぽろぽろとこぼれてしまう。苦しくて辛くて、悲しい日々の連続だったけれど、いつも先生と家族が支えてくれた。でも、この頃夢見が悪く、目が覚めても疲れていることが多い。
休職に入って1年が過ぎた。私はいつになったら離職のきっかけになった言葉の呪縛から逃げられるのだろうか。