気持ちを一人で抱え込まない

辛くて苦しくて、泣きながら主治医に手紙をしたため、家を出る。
初めは耳鼻科。ここで意外と時間をとってしまい、整形に走っていく。
整形では「起き上がれない」と訴え、「正月が終わって世間が活気づくとしんどい」というと「置いてけぼりにされたような気になるんかなぁ」と。それもあるんやろなぁと自分でも思う。
そのあと、薬局に処方箋を出しに行き、昼の薬を飲むためにコーヒー屋さんでバナナケーキとドリップコーヒー。10分そこそこで席を立ち、心療内科へ。今年最初の土曜日とあってか、「19番目です」とのこと。2冊ほど雑誌を読むが、その後はどうしていいのかわからなくなっていく。先生への手紙を読み返し、自分の日記を読み返し、今の自分の状態をどうやって伝えようか、考える。考えてもちっともまとまらないので、頭を抱えているうちに診察の順番が来て診察室へ。


先生の顔を見るなり
「動けなくなりました」
「布団から出られません」と。
手紙を差し出し、読んでいただいている間から涙・・・・・。
先生曰く
「自分に厳しすぎるんですなぁ。もうちょっと甘くてもいいんじゃない?」
とのこと。これでもずいぶん甘くしているつもりなのだけれど。
「これといったきっかけが見つからなくて、この状態に入ってしまったということは、年末年始の行事をこなしたことの反動と考えるべきでしょうね。そして、こんな状態になってしまうということはまだまだ充電期間が必要なのでしょうね」
そうなんだろうと思う。
「でも、去年もずいぶん頑張ったと思いませんか?なんと言っても息子さんとの関わりが増えて、息子さんが目に見えて変わったし、ヘルパーの資格も取ったしね、ようやりはったと思いますよ」
そういってくださった。
私は本当に頑張ったんだろうか?家のこと、何にもできないのに。台所の洗い物も洗濯物もためるだけため込んで、家にお米があるのに、炊けているご飯を買ってきて、インスタントのもので食事を済ませて。掃除だって2週間以上していない。
誰にも責められず、のんべんだらりとしている自分が悲しい。
かまってくれないと寂しいくせに、かまわれるとうっとうしく思ってしまう、自分の身勝手さに腹が立つ。
いっそのこと、消えてなくなってしまいたい。


そういった私に
「『消えてしまいたい気持ち』になることもわかりますよ。でもね、本当にそうしてしまったら周囲の人たちがどんな思いをするか、そういうことにも思いをはせて、実際に消えてしまうことのないようにね。ただ、泣くことで発散できていると思うし、『消えてしまいたい』と思っていることをご主人には話しなさい。(主治医から)自分がそんなことを考えているということを伝えるように言われた、といって今の思いを全部話すように。それと、今の状態が未来永劫まで続くと悲観しないで、もうじき終わりがやってくる、ぐらいの軽い気持ちでいるようにしましょう。こんなこと、いつまでも続かないから大丈夫。しばらくは休養期間だと思って、自分のペースで行きましょう」
そう話された。

火曜日にお薬をいただいたばっかりなのに、今日も処方箋が出た。普段なら断るところだが、そんな気力も残っていなかったのと、もしかして動けなかったら、と思う自分の具合と照らし合わせて、「保険」だとおもっていただいて帰ってきた。