泣かなかったよ

今日は診察日でした。だんだん空虚になっていく自分の気持ちをどうやって伝えればいいのか、考えていました。この数週間、「どうですか?」と尋ねられると決まって「しんどいです」としか言えなかった。でも、今日はそういう感じではなかったから。しんどいことも感じられない、と言う方が近いような気がしてた。
それで、今日はあえて具体的に答えるようにしたつもり。相変わらず過眠傾向で、用事がなければ寝てばかりいること、やらなければいけないことがたくさんあるはずなのに、どれも手をつけようという気が起こらないこと、そんな自分を責める気にもなれないこと、入浴すら診察のあるときぐらいしかできないこと、でも、予定があるときはちゃんと起きていられることなど。


主治医に尋ねられて睡眠時間を計算してみたら平均して14時間ぐらいだった・・・夜は12時から8時ぐらいまで寝ているので、これは継続するように言われた。ここを崩してしまうと昼夜逆転になりかねないので、自分でも気をつけているつもり。問題は昼間に5〜6時間寝てしまうことだけれど、
先生曰く
「全く刺激がないのでしょうね」
「それに、家事や入浴と言った事柄は、自分の持っている優先順位の中で低いところにあるので、やろうという気が起こらないのでしょう」
とのこと。確かにそうかもしれない。
「これまでは刺激の連続だったので、刺激のない生活を送ると言うことは現実に直面する、と言うことになってしまうので、自然と逃避しているのでしょう」
「でも、家事に喜びを見つけられるように、慣れていかなければいけないんですよ」そんな風に先生はおっしゃる。


息子が学校に出かけたら、しばらくぼんやりしていてそのまま布団に戻ってしまう。整形受診などがあると帰宅したら2時近くだったりするので、仕方なく起きているが、何もできず。ただ気がつけば時間だけが過ぎている感じ。息子が帰宅して、着替えて学童に行った後も、テレビを見るでなし、PCをひらくでもなし、ただただぼんやりと過ごし、迎えに行く直前になってあわてて夕食のことを思い描く。とてもじゃないけど手の込んだおかずを作る余裕もなく、買ってきたお総菜を並べるだけの日もある。それすら思いつかない日だってある。


先生は
「いつも言うけれど1番に自分の健康、2番に家族、3番に仕事ですからね」
と私の優先順位を間違えないように諭してくださる。少しばかり体の元気を取り戻してきた私は、すでに仕事のことを考えていることが多い。まだまだそれではいけないこともわかっているのに、気持ちはすでにそっちの方を向き始めている。ただし、息子は最優先だ。その次は旦那かな。


旦那と仕事の話をしたら
「今はどうやって病気を治すかを考えるときだ」
と言い切られてしまった。
「自分は家の中が片付いていようとなかろうと気にしないし、掃除が行き届いていなくても気にならないけれど、ママは仕事をしていない今でさえ、できてないことを思い悩むから泣いてしまったりするのであって、これが、ちゃんと吹っ切れて、気にならなくなるか、ある程度こなせて満足できるようになるかしなければ、何をやってもやっぱり自爆して元の木阿弥になってしまうよ」
ときつーいお灸を据えられた。ちょっとふくれっつらになりたいような心境だが、痛いところを突かれたので泣くこともできなくて悶々とした夜を過ごしている。