診察日

今日は診察日だったが、水曜日にしては珍しく空いていて5番目だった(それでも1時間ぐらいは待つけれど)


去年仕事を始めてから、もう毎日疲れきってしまってほとんどの家事を放棄している。階段の掃除や、部屋の掃除機かけなどは息子がやってくれているし、食器はほとんど旦那が食器洗い乾燥機と食器棚とを入れ替えしてくれている。晩御飯も作れないので、しばらくはおばあちゃんのところでご飯だけ炊いてもらって、買ってきたおかずを食べる、もしくは外食、という生活を送ってきたが、経済的負担も大きくなり始め、それとともにストレスも高くなり、注意力散漫、あちらこちらで転倒してあざだらけになっている。


そして夫婦で話し合った結果、親に相談して、生活を立て直す方法を一緒に考えてもらおう、ということになった。結論から言えば、主人の両親に借金をする、ということなのだけれど、その話が初めて出た夜は家計を預かる自分がだらしないせいか、と自分を責めて責めて涙が止まらなかった。
主治医は「それだけ今まで奥さんの収入に頼った生活をしてきたということで、あなたが悪いわけではありませんからね。でもとても大事な事なので、よくよく相談しあってよりよい解決策が見つけられるといいですね」と言ってくださった。


それから、調べられるだけの事を調べて、揃えられるだけの資料をそろえて旦那の実家に夫婦で頭を下げに行った。最終的にはおじいちゃんに全て一任するという形におさまったけれど、「あんたのことは本当の娘のように可愛いと思ってるねんで。最後の最後には面倒見てもらおうとも思ってるねん。どうかこんなことで別れたりせんといてや」とおばあちゃんに泣かれた。おじいちゃんからも息子のことについてもあれこれと諭された。申し訳ない気持ちと、情けない気持ちと、自分が崩れていくような感覚がいっぺんに襲ってきて、初めて義両親の前で、自分が病気になってどんな風にしんどいのか、どんな状態なのか、気持ちを吐露し、大泣きしてしまった。


今日の診察では、注意力が抜け落ちていて、よく転倒したりつまづいたりする事、経済的な問題については少しずつ話が進められていっていること、その中で自分は嫁として申し訳ない気持ちで一杯なこと、妻としても自信を見失っている事、母親としても晩御飯のほとんどをおばあちゃんに任せてしまっているので(しかも実家に食べに家族で出かけている)気持ちのやり場がないような、自分自身がどうして行けばいいのかわからなくなっていることなどを話しているうちに涙が流れていた。
主治医からは「お嫁さんの立場からすると、厳しい話で辛いところですね。だけどご主人がご自分の両親と話し合って決められたことですし、それについていったらいいのと違いますか?今は気分も落ち込んでいて、集中力の低下も顕著に現れているので、仕事は控えめにするように気をつけましょう。くよくよせずにいきましょうね」といった言葉を頂く。


それでもやっぱり嫁として、妻として、母として失格なダメ人間だと思えて仕方がない。仕事してお金稼いできたって、家庭のこともできないような自分は無駄な存在なのかもしれない。だけど、借金を新たに抱える以上、しかも義両親がコツコツと爪に火をともすような思いをしてためてきたお金を借りる以上、完済するまでは頑張らなくては。そこまで気力と体力が持つだろうか・・・・・